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2015年 05月 12日
さて、前回のブログで「二日目の宴は長く記憶に残る・・・」と記したが、この日の最初はイタリア・フランチャコルタ・モンテニーザ、次にボルドー・ポーヤック・レ・トゥーレル・ド・ロングヴィユ、最後はベルギービール・デュベルという順番で宴が始まった。
デュベルについては前回の「王冠」で詳しく述べたのでここでは触れないが「記憶に残る二日目の宴」の最初は、娘が自分の誕生日祝い紅白のセットとして送ってくれたイタリアのスプマンテ(発泡性ワイン)モンテニーザである。 セットの中身はBRUT SATENとROSE BRUTとの二種類であったが、「二本とも飲んでしまうのはちょっと勿体ないから、今日はどっちにしようかね?」と持ち掛けると、間髪を入れず、息子が「お正月に似合うのはロゼだから、今日は白の方がいいね」と、わけのわからぬ理屈を吐き、結局、BRUT SATENの栓を抜くことにした。 フリュートグラスに注がれたBRUT SATEN、気持ち緑色がかった淡い麦わら色の液体の底から、ふつふつと細やかな泡が立ち昇る。絹のような舌触りと艶やかな色あいを持つことから名付けられたSATEN、みんなが顔を見合わせるほど超辛口で秀逸。 SATENというラベル表記はイタリアワイン法DOCGに厳しく規定されている最上位のカテゴリーなのだが、BRUT SATENのガス圧はシャンパーニュのシャンパンのそれに比べ一気圧ほど少ない約4.5気圧である。 シャンパンの場合は、それを口に含んだ時に覚える泡の感触は、数珠つなぎとなった細やかな泡が口腔全体に心地よい刺激を与えるという一体感があるのだが、BRUT SATENの場合は、夫々が独立したシルキー感ある非常に滑らかな泡で、穏やかなほっとする味香である。フランス北東部のドイツと国境を接するアルザス地方にクレマン・ダルザス(Crémant d'Alsace)という素晴らしき発泡性ワインがあるのだが、繊細な丸味ある柔らで心から癒される泡、極辛口という特質を除けば、BRUT SATENと多くの共通点を見出すことが出来る。 シャンパーニュのシャンパンが偉大なるワインとして世界から尊敬の眼差しを持って迎え入れられたのは、瓶内二次発酵という独創的な考案であった。第一次発酵で造られたワインを瓶詰し、酵母菌の活動を活発化すために、リキュール(同じワインに蔗糖と酵母を溶かしたもの/ワイン1リットル当たり26グラム)を加え、王冠で密封し瓶内で第二回目の発酵を促すのという画期的な考案なのである。 ※酵母菌は瓶内のワインに含まれる糖分の半分をアルコールに、半分を炭酸ガスに分解する。グラスに注いだ時のきめ細かな泡は、この過程で生じる炭酸ガスである。 さて、瓶内気圧が5から6の炭酸ガスを含むシャンパンに対し、BRUT SATENのそれは4から4.5、同じ瓶内二次発酵の行程を踏みながら、何故、瓶内気圧が異なるのであろうか。 エノティカのHPを参考としてまとめてみると・・・ 基本的にフランチャコルタも瓶内二次発酵を促すために、シャンパンと同様のリキュールを加えるが、特別なるカテゴリーのSATENに限って、何も加えずに瓶内二次発酵に進まなくてはならない。アルプス山脈を挟んで北側に位置するシャンパーニュに比べ、南側にあるフランチャコルタの気候は温暖で日照時間に恵まれ、より糖度の高いブドウを収穫することが出来る。それ故に、伝統的なシャンパーニュのドサージュ(Dosage/リキュール添加)を行わず、自然のままの状態で瓶内二次発酵に進む。 氷堆石土壌(ひょうたいせきどじょう)で育つシャルドネ種、養分と糖分が限界まで高まるのを待って摘み取られ、腹八分目の発酵を終え、SATENの素となる白ワインが醸される。瓶内を4.5気圧程度に高めるに十分な余力を残した糖分と酵母菌を含むワイン、何も加えずに瓶詰、第二次発酵が自然と動き出す。含有糖分がゼロとなるまで静かに続く。 「絹のような舌触りと艶やかな色あいを持つことから名付けられたBRUT SATEN」は、このようにして生まれる。 自然のあるがままに任せる、それが、SATEN。 アナ雪のLet It Goかビートルズのlet It Beか、はたまた、マイケル・ジャクソンの This Is Itか、SATENには興味が尽きない神秘的な面白さがある。 余談だが、最近シャンパーニュでもリキュール添加なしのDosage Zero(Zero Dosage)という超辛口のシャンパンが造られ、人気を博しているそうだ。シャンパン造りに一生を捧げたドン・ピエール・ペリニヨンならば、なんと評するのであろうか。 フランチャコルタ・モンテニーザのボトルの中央に刻まれる文様は、三つのAに王冠を抱き、再上質のコルク栓にも同様な文様が刻印されている。 ファミリーの絆をモットーに家族でワイナリーを経営するアンティノリ家、三つのAは、アルビエラ(ALBIERA)アレグラ(ALLEGRA)アレッシア(ALESSIA )というアンティノリ侯爵の三人の愛娘たちの名前のAだという。 なんとシルキーな経営者なのであろうか。
by c-bridge
| 2015-05-12 17:22
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