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2018年 07月 27日
娘の応援歌に勢いづいた妻は、次の日、息子に「赤頭の写真を送って」とメールをしたようだ。「赤頭」とは息子夫婦が飼っている二羽の「ウロコインコ」の内の一羽で、頭の毛が真っ赤い奴のこと、気性が荒く、何か気に入らない事があると大きな鋭い嘴で「噛む」のだそうだ。
翌日であったか「赤頭」の写真が妻のスマホに届いたのだが「これでは全体がわからないよ、頭から足先まで写っているの、送って!」と厳しい注文、再び添付されてきた写真を見て「これでいいと思うけど・・・スマホを見ながらじゃー、眼が疲れるなー」と矛先がこちらに向かい始めた。「それもそうだ、スマホの小さな写真を見ながらじゃーチラチラして眼に良いことないし、助け船を出さざるを得ないかな?」と早々と白旗を揚げ「赤頭、パソコンに送っておいて」ということになったのである。 パソコンに保存し、プリントしたのが「赤頭」である。 パステルの場合は、色々な色を重ね塗りした部分をのばしながら、被写体の風合いや色合いに近づけるのだが、前作の「母の日」の場合は、「すぐに落ちるけど、手が汚れるわね」とか言いながら指先でのばしていたのものが、ある日、「指先」から「綿棒」に変わったのである。 プラスチックや紙棒の先端に脱脂綿を巻き付けたあの綿棒だが、自分はサッシなどの隅に付着した汚れを取る時などには使う事はあるが、耳の穴の中に「くちゅ、くちゅ」と入れ込んで使う綿棒本来の機能?は利用したことが無い。しかし、妻と息子は、風呂上りには必ずと言って良い程、水気を取るためなのか、多分癖だと思うが、気持ち良さそうに綿棒を使う。 重ね塗りした部分を綿棒でのばすなど、良くも考え付いたものだと感心するが、どうも「綿棒のばし」に満足するような素振りが見えないと見ていたら「絵具筆がみつかったの」と綿棒と絵筆を併用する事になっていった。 赤頭の首から胸の辺りの「ウロコ」の塗り重ねには日時をかけていたが、八割方できたものを、息子に「こんなふうだよ、まだまだだけどね」とメール添付したのだが、その写真を見た嫁さんから、非常に珍しい事ではあったのだが、「もし、頂けるのなら、居間に飾りたいと思います」という長文丁重なるメールが届いて驚いていた。「肩が凝った、肩が凝った」と言いながら、制作に集中していったのである。 ほぼ出来上がった「赤頭」の補正が続いていたが、ある朝、ベッドサイドに腰を掛けながら着替えをしていると「明日は、ホンダに行くんだったよね」という。フリードの1年半の定期点検の日であったので「明日、一時頃までに持ち込みだよ」というと「“ぶあん”はホンダの近くだったよね」と言う。「そうだけど」と言うと「“ぶあん”の店先に、百均で売っているような額縁が積んであったよね」ときた。「百均より“ぶあん”のほうがまともなものがあるんじゃーないかなー」と鋭く畳み込んでくる。 よくもまあー色々と考えているもんだと感心するのだが、その日一日“ぶあん”という店名が口を衝いて出るこること数え難く、「わかった!点検の間に見て来るから」という事になったのだ。 「ぶあん」は、恐らく、市内には一軒しかないのではないかと思うが、額装の専門店である。これまでに、かけがいのない地球をテーマに自然環境保護を訴え続ける画家・SCHIM SCHMMEILの超大型額装や23、4歳頃のものと思われるマリリン・モンローの額装など、我が家の額縁は全て「ぶあん」製なのである。 翌日、点検の合間を見てお店に伺うと、ご主人が「ああ、鹿島の石井さん!」とニコニコ顔で迎えてくれた。「うちのが変なことを始めてしまいまして・・・」と「母の日と赤頭」を見せると「いいご趣味じゃーないですか、なかなか良くできていますよ」と商売上手な所を見せてくれたが、店先の特売用の額には眼もくれず「4号では小さ過ぎるし6号では・・・」と、これまでの納品履歴に思いを巡らせながら、奥から、色々な額縁を取り出して見せてくれる。 百均並みの額縁などいっぺんにどこかに吹っ飛んでしまって「あれよ、あれよ、という間に、落ち着くべき額縁に落ち着いてしまい「出来上がりは来週の火曜日、夕方になります」という事になったのである。 翌夕方、手にして見た「母の日と赤頭」は誠に見事な額装、「この絵、額縁に救われましたね」と言うと「夫々の絵にピッタリでしたね、パステル定着剤をスプレーしておきましたから」と、流石は専門店の仕事ぶり。 どんな風な額装になるのか、首を長くして待っている妻の目の前に「できたよ」と広げてみせると、先ずは「まあー驚いた、高かったでしょう?」と値段の心配、「百均より少しは高かったけどね、記念になる絵だから、ポケットマネーでプレゼント!」と気前のいいところ?を見せたのであった。 パステル画を定着させるスプレーがあることなどは知らなかったが、パステル専用の筆と定着剤・PASTEl-FIXAも揃えてプレゼントした。 我が家の画伯は、パステル専用の筆を使い自在に被写体の色合いに近づくことが出来るはずだが、指先の汚れを厭わずに重ね塗りした「母の日」と指先と綿棒と絵筆で工夫しながら完成させた「赤頭」は、専用の筆で綺麗に仕上げた作品よりもどれほど価値が深いものか、今から、夏休みに帰省する子供たちが持って帰る姿を、思い浮かべているのである。
by c-bridge
| 2018-07-27 13:54
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