去年はあまり姿を見せることがなく寂しい思いをさせられたジョウビタキであったが、打って変わって、今年はペアーで毎日のように来てくれる。徒手体操をしていても何ら妨げにならないようで、餌を啄んでは遊び、飛び立っていく。特別に仲良しとなった一昨年までのジョウビタキとは代替わりしたようで、お尻を「ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぴっ」とリズミカルに動かすご愛嬌は変わらないのだが、体全体の色合いが少し濃い目のペアーである。
木瓜が満開になった。枝が揃った1.5メートルほどに木に、薄桃色や白や斑の花芽がびっしりと咲き揃った静かな佇まいを眺めていると、長い髭を大事にしていた着物姿の父を思い出す。
雪に埋もれて手持ち無沙汰の父が、フライパンで爆ぜたトウキビの実(ポップコーン)にピンクや斑の色を滲ませ、糊で木の枝に花を咲かせ「梅の花だ。奇麗なもんだべ!」と言っては、よく自慢をしていた。その花が咲いたポップコーンの木が、木瓜にそっくりなのだ。当時は何もかも不足していた時代だったが、色付けには何を使ったのであろうか。
居間で使っていた石油ストーブがだめになった。予想はしていたことなのだが、15年も部屋を暖めてくれた古ストーブには感謝せねばなるまい。
インターネットで注文をした。
早々と届いてこちらも代替わりをしたのだが、非常にコンパクトで燃費は良いようだ。ブルーヒーターと洒落た名前が付いているが、妻は「デザインはいまいちね!」などと辛口を吐いている。しかし、質実剛健な小さな力持ちは大歓迎だ。
今年の風水の色は「ラベンダー」で方角は北東だそうだ。
いつの頃からか正月に八ツ面焼窯元(西尾市)を訪ねるようになり、松田克己氏が創作する「干支.きらら土鈴」と「干支.風水」を買ってくる。父親からお年玉でも貰う時の小さな子供の頃のように、娘と息子も一緒についてくる。
「初笑い」の連発で賑々しい「買い初め」の車中は、嬉しくもありがたいものだ。