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2011年 08月 23日
お盆休みに「ダークエージ.ロマン 大聖堂(全8話)」を鑑賞した。
NHKプレミアム2で放映されたものを録画しておいたものなのだが、1話1時間の番組なので一度にというわけにはいかず、2話ずつ4回に分けての鑑賞となった。 英国の作家.ケン.フォレットKen Follettの世界的ベストセラー小説「大聖堂 The Pillars of the Earth」をもとに、ハリウッドの巨匠リドリー.スコットが製作に当たり、初めて映像化されたものである。 弱肉強食を地で行く狂気の中世。王位や爵位をめぐる壮絶な争い、聖書を盾に暗躍する司教たち、大聖堂建築に命を賭ける石工たちなど、愛と欲望に満ちた混沌の世界を壮大なスケールで描いた娯楽大作である。 この物語は、イングランド王.へンリー1世(1100年~1135年)からヘンリー2世(1154年~1189年)統治下の、ほぼ一世紀にわたる、12世紀初頭の物語である。イングランド王の座は強化され国内が安定した時期もあったが、相続権を持つヘンリー1世の嫡子は、マティルダ王女とウィリアム王子の2人であった。しかし、1118年にマティルダ王女が死去、1120年にはウィリアム王子が船の遭難事故(ホワイトシップの遭難)で死去するに及んで、王位継承問題は混沌たる状況に陥っていった。 この物語は、難破し炎に包まれ乗船者の総てが海に沈むホワイトシップの遭難現場の映像から始まるのだが、この遭難事件に秘められる謎は、何十年もの間、法衣の暗がりに伏されていた。が、第8話の最終章に及んで、初めて、神が“ご意思”を示され、暗黒の世界は解き放たれる。未完成ながら、大聖堂は善意の人びとで埋め尽くされ、神々しい光が満ちていく。 舞台となった中世ヨーロッパは地殻変動の真っ只中。度重なる十字軍遠征という気の遠くなるような犠牲の下で、イスラム教国からようやく奪還した聖都イェルサレムが、再びイスラム教国に奪還され、キリスト教国の弱体化が始まっていた。 王位継承と言う王国を揺るがす問題に揺れ動いていたイングランドにおいて、不安定な生活を余儀なくされる善意の農民や職人が「教会や司教の言葉は神の言葉である」として縋り司教の前に唯々ひれ伏すのも、無理からぬ事であった。 このような国情の中で起こったのが、謎の「ホワイトシップ遭難」事件なのである。 さて、最終章で示された“神のご意思”とは、一体、どのようなものであったのか。何人かの人物に登場してもらい、整理してみると...。 大司教ウェイルラン 善意の民が信じているだろう“神への畏れ”を逆用し、立身出世の為のみに法衣を纏う悪徳司教。 ジャック 紆余曲折を経てキングズブリッジ大聖堂建築の棟梁となった若者。 エレン ジャックの母親。修道女であった頃、海岸に打ち上げられていた男を救助。修道院の中に匿ううちに結ばれ、ジャックを生む。この男がジャック.シェアバーグでジャックの父親である。彼はイングランド王ヘンリー1世の世継ぎウィリアム王子と一緒にホワイトシップに乗っていたフランスの吟遊詩人。この事件の真相を知っていた唯一の生存者であったために、ウェイルランによって火あぶりの刑に処せられる。エレンも、ウェイルランの陰謀で“魔女”とされ絞首刑を宣告されるが、間一髪で逃亡。 物語の大筋と結末 ジャックの父は炎燃え盛る船から海中に逃れ、王子やウェイルラン神父が乗っている小舟に助けを求めた。が、ウェイルランが小舟の上で王子と王子の妻を刺し、海に投げ込む。ジャックの父は海に落ちた王子を助けようとしたが、手に残されたのは王子の「指輪」だけであった。 ジャックの父は、王子の「指輪」を息子のジャックに委ねる前に、国王宛てに「真相」を書き留め、王子の「指輪」で封印した手紙を懐に忍ばせていた。が、火あぶりの刑に処せられる直前、キングズブリッジ修道院の副院長.リミジアスに「国王に手渡してくれ!」と藁にも縋る思ひで懇願した。が、一癖も二癖もあるリミジアスは「何かの役に立つかもしれない」との思惑で、修道院の一角に隠してしまった。 ジャックは父から委ねられた王子の「指輪」を肌身離さず持っていたのだが、知らぬうちに、一緒に寝泊まりしていた少女のマーサ(ジャックが最初に師事した石工の棟梁トムの一人娘.義理の兄であるジャックを慕っている)に盗まれた。 ウェイルランの陰謀でジャックが逮捕され縛り首の処刑が行われる寸前に、群衆の中からジャックの母親エレンが躍り出て、リミジアスが隠し持っていた国王宛ての“手紙”を掲げ、「大司教ウェイルランの反逆罪の証拠がある」と喝破した。 「真相」をしたためた手紙は王子の指輪で封印されていたが、ウェイルランは「指輪を証拠として出さなければ、この手紙を信用することはできない」と、ぶち上げた。「直ちに処刑を!」と迫るウェイルランの得意げな顔。そのとき、群衆の中に紛れ込んでいたマーサが「指輪はここにあります!」といって懐から出し、ウェイルランの前に差し出す。ジャックの物を身につけていたいという乙女心が嵩じて、盗んだものであった。 怒った民衆はウェイルランを追い詰める。ウェイルランは聖堂の最上階まで上って逃れようとするが、外壁の狭い張り出しを渡ろうとしたところでバランスを崩し、落下して死亡する。 さて、最初に「第8話の最終章に及んで、初めて、神が“ご意思”を示され、暗黒の世界は解き放たれる」と書いたのだが、「いやー、最終章にだけに神のご意思が示された、と言われると、ちょっと困るなー」と苦笑している原作者.ケン.フォレットの顔が見てくる。 イングランド王ヘンリー1世の世継ぎウィリアム王子などが乗っていたホワイトシップに一介の吟遊詩人ジャック.シェアバーグがたまたま同船していて王子の「指輪」を預かる形になったことも、海岸に打ち上げられていたジャック.シェアバーグが修道女エレンに助けられ息子ジャックを授かったことも、そもそも、エレンとジャックが石工トム一家と出会い初めて石工の技術を学んだことも、キングズブリッジ修道院のジェームズ院長が大聖堂の建築に命を懸けたことも、改心したリミジアスが国王宛ての“手紙”の隠し場所をエレンに告げたのも、全ては“神のご意思”であった。と、ケン.フォレットは言いたいのだと思う。 ヨーロッパを旅すれば、どの街にも天を覆い尽くす大聖堂や大寺院と出会うことができるのだが、夫々に、“神のご意思が示された”壮大なドラマが息づいていたのだと思うと、興味は尽きることなく、果てしなく続いていく。
by c-bridge
| 2011-08-23 16:15
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