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2011年 11月 01日
庭の樹の枝打ちは毎年10月に入ってからと決めているのだが、根元の周りが1メートル30センチ、高さが8メートルちかくの大木ともなれば“相手にとって不足なし”と言いたいところなれど、なかなか手ごわいものである。
家庭用のものとしては長さ十分の梯子を登り、そこから「手ごわい相手」に移動し、太い枝の付け根辺りに足場を確保する。片手で幹や枝を抱えながら、足元に気を配りながら、天を指して伸びる梢の枝元を切り落とす。太めの枝は鋸を引いて切るのだが、大体は剪定用の鋏で、一本一本切り落とす。 この庭師の作業を毎年欠かさずやっていて、ようやく庭樹としての面目を保っているのだが、これを「面倒だな!」などと放っておいたらどんな巨木になっただろうと思うと、ぞっとすることがある。根を地底深くまで張り巡らした彼らの生命力には、ほとほと驚かされる。 しかし、昨年あたりから「片手で幹や枝を抱えながら、足元に気を配りながら」の庭師の仕事が「ちょっとやばいな!」と強く感じるようになり、付き合いの長い椎の樹には申し訳ないと思うのだが、幹を半分くらいの高さにしようと決断した。 現在の住まいの前の家は木造建ての小さな家であったが、それ故に、庭だけは広々としていた。もともとは苗から育てた樹なのであろうか、義父の家の庭の片隅にあった「椎の樹」を軽トラックで運び植え替えたのだが、それほどに軽量な幼木であったのだ。 義父の家の庭で育った期間や我が家の来し方から推定すれば、この樹の樹齢は60年以上になる筈だ。この間「毎年毎年、良くも面倒を見てきたよなー」という思いが強いので、幹を半分くらいの背丈にしても、この「椎の樹」ならば「ま、しょうがないね」と許してくれるのではないか。 息子が「木切りは俺がやるから、任せておけ!」といって週末に帰ってきてくれた。 しかし「任せておけ!」といってくれても、濡れ縁でお茶を飲みながら「その枝を切れ!今度はこっちだ!」などと悠長に構えているわけにはいかない。「幹を適当な高さの部分から切り落とす」というのは、いわば、仕事のフィナーレを飾るカーテンコールのようなもので、千秋楽を迎えるための「段取り」が欠かせない。 息子が来るという何日か前から、「段取り」が始まった。 段取りその1は、「最終的に切り落とす幹の位置は、大体あの辺だな」と目安をつけ、予め目安より高く伸びている枝を落とす。梯子を使い「手ごわい相手」に移動しての高所の作業となるので気が許せない。切り落とした枝葉を生ごみ用の袋に入るサイズに切り刻み、袋詰めにする。 段取りその2は、「最終的に切り落とす幹の位置は、ここだ!」と決めるために、安全に剪定作業ができる高さまで梯子を登り、手の届く範囲の枝葉を切り落とし、高さを整える。このような状態にしておくことで、来年からは梯子の安全な位置で枝打ちができるようになる。切り落とした枝葉は、段取りその1の手順で始末する。 さて当日、梯子を掛ける際に邪魔になる「庭石」を移動することから始めたが、久しぶりに石の重さを実感した。1.5メートルほど移動するのに、40分ほどを費やした。 “木切り”に適した道具さえあれば僅かな時間で済むのだが、石の上に使える全ての道具を並べてみたのだが、これではお粗末というしかない。 頼りの綱は、小さな家庭用の鋸のみ。これでは、一気に切り落とすことは不可能。時間をかけ、何度か手を休めながら、麦茶を飲んでは一呼吸し、一心不乱に鋸を引く。切り進むにつれて、だんだんと切れ目が手前に倒れ掛かるようになり、鋸の動きが止まる。渾身の力をこめて鋸を引こうとするのだが、「ギィーギィ」という音がするだけで、鋸も「give up!give up!」と叫ぶ始末。作業を一旦停止し、ロープを切れ目の上部に巻き付け、樹の下で「うぅーん」と力みながら引っ張る。切れ目の隙間が少し口を開ける。 息子と交代交替で90分ほどかけて、ようやくフィナーレを迎える。 二階のベランダから手の届きそうな高さまで枝を伸ばしていた大樹であったが、4メートル50センチほどの「上野公園の西郷さんの銅像」のような、ずんぐり型でちょっと滑稽な愛嬌のある「椎の樹」となった。 庭が見違えるほど明るくなった。 部屋いっぱいに差し込む陽射しのおかげで、この冬は暖かく過ごせる。春が来て、新芽が小枝になる夏ごろを待って、今度は「グレゴリー.ペック」のようなスマートでバランスの良い「椎の樹」となるように、育てていかねばならない。
by c-bridge
| 2011-11-01 16:27
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