この季節、“仕事納め”という言葉を耳にすると、遠く過ぎ去ってしまったサラリーマン時代の臭いが、ふっと、蘇ってくる。
毎日が日曜日と実感して久しいが、それでも結構、年末年始を迎えるのは心急しいものだ。
途中で放り投げていた庭木の剪定を終えたり、日常の掃除では手がまわり切らないバスルームやサッシの清掃など、やりだすときりがない。
さて“仕事納め”ということではないのだが、ブログ「わが日常」も本年の最終章を迎えた。
1月4日(火)に始まった今年のブログも何とか前年並みの投稿本数を維持できたのだが、「ブログ.ネタ常時枯渇症候群」に憑りつかれていることは変わり様もなく、「よくもまあー、週2回の投稿をやり終えたものだなー」と、100に及ぶブログ.タイトルを眺めてみた。
投稿を何回か休んだとしても誰かに迷惑を掛けるでもなし、休まずに投稿したとしても何かの報酬にありつける分けでもなし、気のおもむくままにキーボードをたたいていれば良い、などと、つまらぬことを考えたりしてみる。
2005年8月から始めたブログは7年目を迎える事になるが、“苦き良薬”にでも出会わない限り、来る年も彼の「症候群」から逃れることはできないのであろう。どうせ続けるのなら、縁先で日向ぼっこでも楽しんでいるような、体の芯が温まるような文章が書けないものか、と、思うのである。
“苦き良薬”とは、「ネタの想像力&創造力」ということになるのであろうか。
日常のありふれた事柄を話材に取り上げた落合恵子のエッセイ「積極的その日暮らし(朝日新聞.毎週土曜日)」は、あたかも、柔らかな陽射しを背に受けて、親しい友人と茶飲み話でもしているかのような、ふんわりと心に届く気持ちの良い文章で、毎回楽しみなコラム欄であった(今年の半ばころに終わった)。
文章のプロに対して誠に失礼な話であるが、女史のエッセイのような文章は書けないものかと、密かに思っている、のだが....。
岩場に這うにして息づく「うめもどき」である。今年の正月飾りも、松や千両や万両や水仙など、里山の恵みを沢山頂いた。
辰年も「健康第一」を心がけ、ブログは気取らずありのままの日常を書き続けることにしよう。