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2012年 02月 28日
思えば、「十字軍物語1」を読み始めたのは一昨年11月、「十字軍物語2」は昨年1月であった。今か今かと待ちわびていた完結編「十字軍物語3」が発売されたのは、昨年11月中旬ごろであった。読み進むうちに、自分も十字軍と共に遠征しているような臨場感を味わうことができた。これも筋書きのまとめであったが、昨年10月25日のブログ「ケン.フォレット著 大聖堂 果てしなき世界 ソフトバンク文庫 上.中.下巻」 の2012ページという膨大な物語を含めてみると、この15ヶ月くらいの期間は、中世ヨーロッパ世界にどっぷりと浸り込んでいた「期間」と言えるかも知れない。
「十字軍物語3」は「読んだだけでは勿体ない!」と思いはじめ、塩野七生氏の力作に敬意を表したいということもあり、ここでも「筋書きのまとめ」を書かせていただいた。3回ぐらいかな、と、思って始めたのであったが、なんと、9回分のブログとなってしまった。文字カウントしてみると、約30、000。よくもまあー、ここまでやったものだと、一人苦笑した次第。 イタリアに旅したことのある人ならば「カタコンベ(Catacomb)」を見学コースに入れた方は多かろうと思う。カタコンベは古代キリスト教徒を埋葬した地下墓地なのだが、懐中電灯を持った案内人の後について暗い地下道を下って行くと、埋葬される者を横たえることができるほどの窪みが壁面に掘られている。2階から3階へ降りる踊り場には、ミサでも行われていたのであろうか、二、三十人くらい入れる祈りの広場があった。 案内人の説明を聞いて「すごいものを造ったものだなー」という感慨は持った筈だが、それ以外のことは深く考えることなく、燦々と太陽が照らすローマの大地に上がってきたのではなかったか、と思う。 多神教の民というか無信仰の民というか、我々日本人から見ると理解しがたいことの一つに「一神教」というのがある。頑なにイスラム教国を排除しようとした十字軍運動も、つまるところ「イエス.キリスト以外は神に非ず」というキリスト教の純粋性を守り通すための軍事行動であったのだ。 塩野七生氏をゲストに迎えた「NHK100年インタビュー(昨年12月17日)」のなかでも語っていたが、ローマ帝国は「属国の文化や宗教や人材を取り込んで、千年にもわたる繁栄を謳歌してきた」のである。 しかし、多神教を受容し融通性に富んでいたはずのローマ帝国が、何故、キリスト教徒をカタコンベという地下埋葬場を造らざるを得なくなるほど迫害し、生命の危機に瀕した信者たちが、奇岩が林立するカッパドキア(トルコ.アナトリア山中)に安住の地を求め、掘り込んだ岩穴の中でミサや暮らしを始めざるをえなかったのか。そして、どのような過程でキリスト教が容認(ローマ皇帝コンスタンティヌス一世により発布されたとされる勅令/ミラノ勅令 西暦313年)されることになり、ローマ.カトリック教会の権威が右肩上がりに高まった結果、「カノッサの屈辱」というエピソードを生むに至ったのは何故なのか。そして、フランス王たちによる歴代ローマ法王の拉致「アヴィニョンの捕因」に見られる権威の失墜は、どのような因果関係において、理解すれば良いのであろうか。 十字軍物語を読み、筋書きをまとめるに至って、改めて「何にも知らない自分」を垣間見る思いであった、が、上記のような問題意識も誘発してくれた。またの機会に、ブログで書いてみようと思う。 100年インタビューの中で塩野七生氏は「あと二人の人物を書きたいと思っています。編集者との関係があるのでその名前は言えないが、十字軍を読んでいる方は、この人だとすぐに分かると思います」と言っていた。が、多分「獅子心王リチャード一世」は当選確実、もう一人は「ヴェネツィア共和国の元首(ドージェ)エンリコ.ダンドロ」か「フリードリッヒ二世(第六次十字軍)」のどちらかではないかと思う。 「別れがたき思い」が去来した十字軍物語であったが、「二人の人物の物語」が、一日も早く手許に届くことを願うのである。
by c-bridge
| 2012-02-28 14:42
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