妻が「担当者」ということになっているのだが、TVの番組を録画しておくことが多くなった。
一旦録画しておけば、その番組を見たいとき、見れるときに再生できるし、見終われば残しておく必要のないものは削除したり、場合によってはダビングしておくこともできる。
一番最初に買ったDVDレコーダーは6年程前であったか、民放番組のアニメ映画を録画したことがあった。再生時にCM部分を早送りすれば良いのだが、これを最後まで繰り返すのは興ざめものだ。そこで「CMを削除してみようか」ということになり、メーカー窓口に相談してみた。
しかし、レコーダーのCM削除の手順が誠に複雑で脈拍が早まること頻り、長い時間を掛けた末に、「参った!」と、投げ出したことがある。
DVDディスクに録画したものを再生し、早送りしながら、CMに変わる瞬間と終る瞬間に「一時停止」→「削除」を繰り返えさなければならない。「一時停止」→「削除」のタイミングを少しでも外してしまうと、CMが残ってしまったり、逆に、本編をカットして録画価値を下げてしまう恐れがある。瞬発力や忍耐力を鍛えるには良いかもしれないが、「他の人には薦められないなー」と思った次第。
昨年四月に購入した二機目のレコーダーは、BD(ブルーレィ)ディスク.レコーダーであるが、「CM削除」の機能と手順が一変していて驚いた。それも、何ら緊張を要すことなく、ワンタッチで思い通りに「削除」できるのである。
4月2日からBSフジで「中国時代劇 三国志」が始まったのだが、なんとこれが、全94話。「どうしようか?」と、一旦はためらったのだが「ねね、これ見てよ!三国志のDVD、94話で50、000円近くもするんだって!」と、妻が新聞広告を見ながら絶叫している。
「せっかくBDディスク.レコーダーもあることだし」というわけで録画を始めた。一週間分の5話を、一枚のBDディスクにまとめてダビングすることにしたのである。
ダビングを終えたら、越さねばならない問題が「CMの削除」である。
メーカーの窓口に電話をしてみた。おそるおそる「あのーCM削除の件で...」と、事情を話すと、担当者は「お手許の機種でしたら、全く問題はありません」といって、削除の手順を丁寧に教えてくれた。HDに録画した場合でも、BDディスクにダビングした場合でも、簡単に「ワンタッチ」で削除することができるのである。
BDディスク.レコーダーになったおかげで、CM部分のチャプター(映像の区切り)を簡単に消去できるようになった、ということらしいのだ。
1990代後半頃から、人と比べて犬の成長が速いことを例えて、IT業界の技術進化の早さを「ドッグイヤー=dog year」と言っていたことを思い出してしまったが、長時間かけてCM削除をやっていたものがワンタッチで出来るようになる、などということは、「dog year」もまだまだ健在、ということになるのであろうか。