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2012年 10月 09日
誰でもそうだと思うのだが、かって自分が旅した街の風景などを映画のスクリーンやテレビの画面などで見つけると、その旅の情景が目に浮かび、とても懐かしく思い返へすものである。
今回観た映画「嘆きのテレーズ」は、フランス.リヨンの街を舞台に繰り広げられる物語であったが、旧市街と新市街を結ぶ大橋の上から眺めた滔々として流れローヌ河が、実に懐かしく想い出したのであった。 「嘆きのテレーズ」は、19世紀に活躍したフランスの小説家エミール.ゾラの原作『テレーズ.ラカン』を映画化した作品である。恥ずかしながらゾラの小説は読んだことがないのだが、彼の出世作で代表作『居酒屋』や『ナナ』は、当時のフランス社会に大反響をもたらしたのだといわれている。 フランス.リヨンの下町「ラカン生地店」の主婦テレーズ(シモーヌ.シニョレ)は、病弱ながら傲慢な夫カミイユと、この息子を溺愛する姑ラカン夫人の間で、暗い毎日を送っている。或る日カミイユは、酒場でイタリア人のトラック運転手ローランと意気投合、家に連れて来た。テレーズは、若々しく逞ましくいこの男の魅力に惹かれ、逢引きを繰り返す仲となる。テレーズは、カミイユに真相を告げて離婚を迫るが、夫は哀願と脅迫をくりかえし「パリ旅行をしたら別れてもいい」と嘘をつき、妻をパリの親類に監禁しようと企てる。リヨンからパリ行きの列車に乗ったテレーズとカミイユのコンパートメント席には、先客の水兵が眠りこけていた。二人の後を追っていたロランは、コンパートメンを見廻り彼らを探し始めた...。 デッキでロランと激しくもみ合っていたカミイユが列車から突き落とされ、裁判沙汰となるのだが、誰も見ていない現場の故に、判決は事故死と断定、カミイユは無罪となる。が、ある日、列車で同部屋だった水兵がテレーズを訪ねて来て「中古の自転車屋を開きたいんだ。50万フラン用意してくれ、それとも警察に行くかい?」とゆすられる。あの日、列車の同部屋にいた水兵、実はすべてをお見通しだったのだ。 「二度と姿を現さない」との一筆を手にした上で、ロランとテレーズは用意した現金を水兵に渡した。しかし、映画の結末は、道へ飛び出した子供を避けようとハンドルを切ったトラックが、思わぬ幕引きをやってしまうのだ...。 映画の筋書きは世間によくある話なのだが、息も切らさぬ物語の展開は「映画らしい映画を観たなー」という感慨に浸ることができる作品であった。 戦後フランス映画を代表する女優シモーヌ.シニョレ、絶世の美女とは言いかねるのだが「暗い毎日を送っているラカン生地店の主婦テレーズ」を見事に演じ切る彼女の存在感は他を寄せ付けない。ちなみに、シャンソン界の王者イブ.モンタンの夫人であったそうだ。 この映画「嘆きのテレーズ」には、かつて、何度か旅したことがあるブルゴーニュの街名-ディジョン、シャロン.シュール.ソーヌ、マコン、ボーヌ-が次から次へと出てきて、とても懐かしく思ったものだ。これらの街を結ぶ国道の両側には葡萄畑が広がり、コート.ドールと呼ばれる黄金の丘を含め、ブルゴーニュ.ワインの聖地なのである。 フランス北東部.アルザス.ロレーヌ地方のヴォージュ山地を源流とするソーヌ河は、DijonやChlon-sur-Saoneの街を見やりながらMaconの街中を突き進みLyonでRhone河と合流する。 その旅で泊まったホテルは、新市街の中心地に建つショッピングモールを併設した大きなホテルであったが、そこの眼鏡専門店で買ってきたのが、写真の眼鏡ケースである。 今は、パソコン用の眼鏡入れに使っているが、久しぶりに、Rhone河を跨ぐ大橋を渡った時の河風の感触が蘇り、懐かしく思った次第。 書庫の世界の文学(中央公論社)を点検して見てみたら、「ゾラ」があった。1885年出版の「ジェルミナール」(Germinal“芽月” フランス革命暦における7番目の月の意)という小説だが、北フランスのモンスー炭鉱を舞台にした労働者エチエンヌ.ランティエを描いた物語だ。 「嘆きのテレーズ」をご縁に、読んでみようと思う。
by c-bridge
| 2012-10-09 13:24
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