週末に娘が帰省した機会に、居間の炬燵を片付け、夏みかんを収穫した。
正月の宴会用炬燵を組み立てることを、我が家では「バンケットルームを設営する」などとしゃれた言い方をしているのだが、楽しくて賑やかな一連の宴がお開きになると、子供たちに手伝ってもらって「炬燵の片付け」を行うのが通例となっていた、のだが....。
尋常ならざる冷え込みが続く正月明け、「今年はこのままにしておこうか?」「そうね、でも子供たちがいるときに手伝ってもらわないと...」と、炬燵の去就についてなかなか結論が出ない。帰り支度を始めた子供たち、「どうする?仕舞う?このままにしておく?」と急かすのだが、結局「当分の間、炬燵はこのままにしておこうか」ということになった。おかげで、足腰を炬燵で温めながらの冬越えとなった次第。
娘に手伝ってもらい炬燵の片付が始まる。必要以上に大きく重い敷物や掛け物をベランダに干し、炬燵本体を物置に収納する。代わりに、正月から今まで廊下の片隅に追いやられていたガラス製テーブルを居間の正位置に据える。「冬の間から春の間」へとステージが変わった瞬間、明るく広々とした部屋に変身する。
昨年の夏みかんは信じれらいような不作の年で、実ったのはたったの2ヶ。しかし、今年は、86ヶもの立派な果実が収穫できた。出し渋っていた昨年のエネルギーをしっかりと内に蓄え、満を持して、「実りの春」を演じたのであろう。
何年か前にも「大収穫」したことがあった。そのときは、北海道の姉や兄に送ったことがあったなー、などと、懐かしく思い出した。
我が家の夏みかんは、適度な酸味と甘みが自慢で実にみずみずしい。砂糖なしでも美味しく食べられ、上等なママレードもできる。