庭の手入れは、除草や季節ごとの樹木の剪定など休む間もなく続くのだが、濡れ縁や二階ベランダの手すりなどのペンキ塗りをしたり障子張りをしたり、家の保守は、なかなか手間暇のかかることである。
何年か前、業者に網戸の張替をやってもらったばかりだと思っていたが、居間の網戸に細い縦縞の亀裂ができてしまった。連休に来ていた息子がセロテープで応急処置を施して行ってくれたのだが「確か、網戸専用のテープがある筈だから...今度来た時にやるからね」と言い残して帰って行った。
我が家は窓ガラスが多い。その分、普段は明るく風通しの良さを満喫できるのだが、梅雨に入ると、どこからともなく耳元に迫ってくる「蚊」には悩まされる。蚊とって、これ以上はないという良好な自然環境、網戸なしでは夏は越せないのである。
夏休みまで息子の帰りを待っていることもないと、近くのホームセンターに行ってみた。驚いたことに、色々な場合に対応できるように形も大きさも工夫された網戸専用の補修材がたくさん置いてあるのだ。
縦縞の亀裂が入っている周辺のほこりを除き、台紙からシートを剥がして貼り付けるだけ。シートは風通しを妨げることもなく耐久性にも優れているようである。
念のため、家の周りを点検してみたが「今のうちに補修シートで!」と思う箇所が何か所か発見、梅雨の晴れ間を見ながら、闖入してくる蚊をなんとか喰い止めねばならない。
梅雨空の下、アジサイの紫が映える。