いつかのブログにも書いたことだが、梅は満開よりは三分咲きが、明るい陽光に包まれ豪華な出で立ちの梅よりも薄曇りの朝の静けさの内に立ち遠慮がちに香りを放つ梅の姿が良い。
10株ほどの水仙の白さと相俟って、今が見ごろの庭の梅である。
関東地方の雪害で野菜類がバカ高い。ネギが2本で200円を超すなど我が家の食卓も大きな影響を被っている。
野菜高を皮肉った川柳を紙上などで見かけるにつけ、遠の昔にエノキやモヤシに切り替えている我が家の食卓を詠ったかと、苦笑を禁じ得ない。
ご近所の方が「畑にいってきたから」といって沢山の野菜類を届けてくれた。
水菜や大根やネギなどに混ざって、微かにワサビの風味を感じる薄緑の野菜や、名も知らぬ中国野菜が新聞紙に包まれてきた。野菜類ならば“馬ほど食べる”我が家だが、とってもありがたくこんな嬉しい到来品はない。
ドレッシングをあしらった“ワサビ風味野菜のトマト添え”そして “フランス.ブルターニュ産の塩味オリーブオイル炒め”の中国野菜、花留の木瓜も美しく、今宵の食卓はなんと豊かで贅沢なものであろうか。
寒い寒いといいながら「こたつむり」になってばかりいた冬の季節も、ようやく立ち去り始めたようだ。
明日から3月、2月の風と光に包まれたお雛様も、再び「箱入り雛」となる日が近づいてきたようだ。