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2014年 07月 11日
雉や鳩などの大きなものから、ジョウビタキやメジロのような可愛い鳥まで、我が家の庭には色々な鳥たちがやってくる。が、その中で、「招かれざる客」として別扱いにしている鳥がいる。
その名はヒヨドリ。 例えばツバキ、ようやく花芽に赤みが差し始め、もう3日か4日経てば真っ赤な椿御殿を見せることができるものを、このヒヨドリたちは、そのツバキの一途な開花への思いなどは完全に無視して突き始め、見るも無残な姿にしてしまうのである。 それも、食べ方が汚い。憎らしいようなガラガラ声を発しながら、次から次へと食い散らかしていく。たまらず、ツバキに群がる輩を追い払うのだが、そんなことばかりしているわけにもいかず「こいつは!」という思いは増すばかり。 卑しい鳥と書いて鵯(ヒヨドリ)となるのだが、意地汚く食い荒らす彼らの生態をよく観察した上での漢字なのであろう。 最近のことなのだが、名刺交換の折「失礼ですが、なんとお読みするのでしょうか?」とお名前を尋ねることがあった。名刺には「朏」という文字が印字されていたのだが、俄かには読めない漢字であったのだ。“みかづき”と読むのだと教わったが、北設楽郡の作手村というところに何軒かある苗字なのだそうだ。 真っ暗闇の新月から数えて三日目にようやく見えてくる月を三日月というのだが、月+出=月が見え始める=朏=みかずきという流れになるのだそうだ。口と鳥で鳴という文字になるように、二つ以上の漢字を組み合わせ別の新しい意味を表したものを会意文字(かいいもじ)というが、鵯も、その範疇に入る文字なのであろうか。 6月の初めころから彼の「招かれざる客」が頻繁に飛来するようになった。 決まって梅の一番高い枝先にとまり「ぎゃーぎゃーぎゃー」と鳴きわめき、何度か止まり木を変えながらヒマラヤスギに飛び移る。妻が「何をやってるんだろうね?」と訝っていたのであったが... 何日か後、笹の枯れ葉をくわえて梅の小枝にとまっている鵯を発見「ヒマラヤスギに巣を造っているんだよ」と合点した。 そう思って観ていると、何かをくわえてくる回数が増え、梅の小枝を何回か変え、辺りに危険が無いかどうかを確かめ、一旦、ヒマラヤスギの幹にとまり、更に、辺りに危険が無いかどうかを確かめ、巣の中に入って行くのだ。その場所は、外敵から抱卵中の安全を確保し、雨風を防げる絶好の場所なのだ。 それ以降の観察責任者は妻、廊下部屋の指定席から鵯の様子が手に取るように見えるのである。 数日後、鵯がくわえてくるのは枯れ葉ではなく餌となる虫、二人で「雛がかえったのかな?」と期待感が高まってきたのだが、虫を運んでくる割には、嘴を大きく開けて必死に餌を欲しがるときの黄色い鳴き声が聞こえてこない。 「おかしいね」と不思議に思っていると、妻が「くわえてきた虫をそのままくわえ直し、どこかえ飛んでいったよ」という観察報告、「抱卵はしたのだけれど、雛は、だめだったのかな?」と結論付けた。 親鳥が抱卵し始め雛がかえる予定の時を迎えると、両親は、虫を捕へては、一目散に雛が待つ巣に戻り、餌を与えようとする習性があるのであろうか。 せっかく虫を運んできても「ピーピー」と鳴いて必死にせがむ雛がいない。今日もまた「雛に食べさせなければ!」という思いで餌を運ぶのだが、「それっ!餌が来た!」と歓喜の鳴き声を発して待ってくれる雛がいない。 何回目の餌運びの時に「これは、もう、どうしようもないことなんだ!」と諦めたのであろうか。 それから「ぷつり」と梅の小枝にホバリングするヒヨドリの姿は見えなくなったのである。 ”空しい行動”を繰り返す憐れで悲しきヒヨドリを見ていると、鵯という会意文字を変えることはできないが、「招かれざる客」などと雉や鳩やジョウビタキやメジロなどと区別することは、返上しなければならないと思っている。
by c-bridge
| 2014-07-11 16:35
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