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2015年 04月 21日
寒い日が続いたせいか今年はタケノコの出番が例年より遅かったが、一旦、顔を出し始めると、その勢いには圧倒される。
親の竹には規則的に並んだ綺麗な節がある。竹の成長点はその節にあり、節と節の間が伸びて成長していくそうだ。子供であるタケノコの成長に驚かされるのも、個々の節の伸びは僅かなのだが節の数にものを言わせ、空っぽである内部(中身)にエネルギーを使わずに身長を伸ばすことに集中できるので、1日に1メートル以上も伸びる。数ヶ月で親と同じ高さの20メートルくらいまで成長するという。 三月初めに荒れ果てた竹藪を整理してもらっていたお蔭で、今年は、山に入るのは比較的に容易、「タケノコ蹴り」も効率良く行うことが出来るのはありがたいことである。 タケノコはお米の研ぎ水で茹で灰汁をとるのが普通だが、この季節、土の中から十センチほど顔を出したタケノコはそのまま茹でても、いがらっぽさは残らない。タケノコ本来の柔らかな風味を味わうには刺身が一番だが、タケノコご飯でもお味噌汁に入れても、酢味噌和えにしても薄味でアサリなどと煮付けても「美味しいね!」と歓声が上がるのは間違いないことである。 お風呂から出て和服に着替え食卓につく。このタイミングを見計らって作ってくれた心のこもった惣菜の数々がテーブルに並んでいる。ビールやワインをかなり長い時間をかけて飲むという「私、食べる人」を何十年も続けてきたのだが、「家事を少しずつ覚えておいたほうが良いよ」ということになり、掘りたてのタケノコの天婦羅に挑戦してみることにしたのである。 これまでは、お風呂から出てくると、揚げたての温かい天婦羅がテーブルに並んでいて「頂きまーす」といいながら頬張ればよかったのだが、新前の板前は、そうはいかない。天婦羅をあげ終えてから急いでお風呂に入り着替えて食卓に着くという、これまでに味わったことが無いなんとなく落ち着かない気分の夕食となったのである。 先生は長年の調理感で腕を磨いてきた妻、油や塩の分量を聞いても「小さじに一杯」とか「カップに一杯」とか数値的な指導はあまり好まない。てんぷら油などは底の深いフライパンにドボ、ドボ、ドボと気前よく入れ「具材が隠れるくらいでいいのよ」とのご指導。 掘りたてのタケノコをはじめ茄子やピーマンや鮮魚の二ギス、それに、かき揚げ用の具材など、下ごしらえを済ませお皿に並べ、氷で冷やした水が入ったボールで天ぷら粉を良く溶いて衣とし、野菜類から中火で揚げはじめ、二ギスは強火で揚げる。カラッと揚がるように一、二度裏返せば出来上がり。 しかし、衣を付けた具材をフライパンまで持ってく途中、衣が、ぽたぽたと落ちたり、やれ二ギスだ、やれタケノコだと、次ぎから次へと出来栄えを見乍ら揚げねばならないので、初体験の板前はかなりの緊張を強いられる。体裁やカリッとした味わいなどは二の次、どうにか食べられる状態にできるかどうかが最大の問題、どうみても、銀座の天一やハゲ店の様なわけにはいかない。 自分が作ったものを妻と食べる。「私、作る人」となった主客転倒という誠に奇妙な体験であった。 これから向き合わなければならない人生の時間は自立と自活力が問われる時間帯、あまり急がず、「このくらいでいいのよ、いい加減で大丈夫」など、妻の指導要領を夫唱婦随ならぬ「婦唱夫随」の心根で受け入れながら、「男子 厨房に入る」を、実現していこうと思っている。
by c-bridge
| 2015-04-21 13:59
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