毎週月曜日と木曜日は生ごみ、水曜日は食材トレーの回収日である。そして、第一と第三の水曜日は資源ごみなのだが、いずれも、当日の朝6時から8時までに回収場所まで持って行く決まりとなっている。
生ごみは家の近くに回収場所があるのだが、資源ごみは、けっこう急な道路を上って行かねばならない。
何年か前までは、両手に新聞紙や段ボールなどを持ち、何往復しても、どうということは無かったのだが、加齢には逆らえず、折り畳み式キャリーカートを使うようになった。これだと、両手を使っていた頃に比べ随分と楽で、それに、一回で済ませる事が出来るから、こんなありがたいものは無い。
自分が使っているのを見て「石井さん、良いものを使っていますね」などと言ってくれた人の中で、何人かは、同じようなものを使い始めたのだが、三年くらい経ったある日、荷台の付け根部分が折れて、新しいものを買わねばならない事態になったのである。
全国展開している大型ホームセンターのオリジナル商品を買ったのだが、なかなか使い勝手がよさそうである。
この団地も高齢化が進み、家の周りにも一人暮らしの方が目立つようになってきた。
近所に、自分の家の中で転び足首を骨折、二か月間も入院加療していた方がいる。自分らと歳恰好があまり変わらない人なので「退院してきたら、息子さんか娘さんの所にでも行くようになるのかね?」と話していたのだが、杖をつきながら再び一人暮らしを始めたのである。
この団地では、冬の暖房に灯油ストーブを使う家が圧倒的に多い。自分の家はエアコンと灯油ストーブの併用だがこの方の家は専ら灯油ストーブ、自分はGSに買に行くのだが、この方は、ポリタンクを用意し巡回業者から買っている。
巡回業者から買う場合、満タンになったポリタンクを玄関先までは運んでくれるのだが、そこから先は、すべて自分でやらなければならない。これが、思ったより大変なのである。その方の家のストーブがどんな形状のものかは知らないが、自分の家を例にとれば、灯油の量が少なくなると、灯油ストーブからタンクを取り出し、家の裏に置いてあるポリタンクから灯油を補充し、灯油ストーブにセットする。
資源ごみと同じように「なんのことはない」事が、例外なく誰もが経験することだが、自分の歳頃になると、「重いもの」は、とても辛くなる時を迎えるのである。
この方も「今年から灯油をやめ、エアコンにします」といって、大型のエアコンに買い替えた。
さてと、20リットル入りのポリタンク2本を車に積みGS(巡回業者よりも大分安い)まで買に行くのは、今年は大丈夫だと思うのだが、いつまで続けられるものなのか「体力と気力」に相談をしなければならない。
エアコンの温かさよりは、灯油ストーブの温かさの方が、高齢者には気持ちが良いのである。