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ビジネスサポート・ コミュニケーションブリッジ 代表 石井 吉治 yosiharu(あっと)mis.ne.jp >> WEBサイト ★☆ブログ更新予定☆★ 業務日誌 :月~金曜日 (祝日を除く) 企画の勘所 :日曜日 最新のトラックバック
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2019年 09月 24日
家の近くに、最近は行ったり来たりをすることはあまりなくなったのだが、妻の高校時代の友達がいる。
松戸の社宅から鹿島の家に引っ越してきた当時、開闢以来この団地に住み着いている彼女からとても親切にして貰った一時期があった。 30年近くも転勤族で過ごし終の棲家に帰ってきてみると、当地の生活環境もすっかり変わっていて、日常の買い物をどこでするのが良いか困っていると「近くに良い店があるから」と連れていってくれたり、これは、あまり長続きはしなかったのだが、蜂蜜やお米のお世話をしてくれたり、食後のデザートとしてなくてはならないものとなっているカスピ海ヨーグルトの作り方を教えてくれたり、暮らしには欠かすことができない一品となっている静岡・渋川(浜松市北区)の丸十製茶を紹介してくれたり、誠にありがたい同期生であった。 その彼女には一風変わったところがあって、まだドッグフードなどはなかった時代、飼い犬の「ボン」に与えられる餌はパンとチーズだけ、いくら栄養満点だといえどもボンの胃袋を満足させるには、ちと、かわいそうなお食事に違いないのである。 今の家を建てる前の木造平屋建ての家であったが、ほとんど毎朝、お腹を空かしたボンがちゃんと「お座り」して、今か今かと、雨戸が開くのをじーっと見つめているのだ。こちらも心得たもの、夕飯で残ったご飯に味噌汁をかけ煮魚や焼き魚の骨を載せて「ほら、食べなさい」と与えてやると「待ってました!」とばかりに無我夢中で食いつき、お皿を綺麗に舐め終えると、満足そうに、飼い主の家に帰っていくのであった。 さて、2,3日前のこと、妻が久しぶりに彼女に電話をして近況を語り合っていたら、急に話を遮り「ムカゴ飯を炊いて持って行ってあげる、6時くらいになるかな」と電話を切ったそうだ。妻は「あの子、一風変わったところ、全然変わっていないね」と驚いていていたのだが・・・ 妻が「ムカゴって聞いたことがあるけど、何だったかな?」と言うので、自分が「あかとんぼの歌に♪むかごにつんだは・・・♪とか、あったんじゃないか?」というと「それって♪小籠(こかご)につんだはまぼろしか・・・♪だよ」と大笑いしてしまった。 ムカゴ(零余子)はヤマノイモ(山の芋=つる性多年草)の蔓の葉の付け根辺りにつく肉芽だそうで、普通、山の芋の栽培は芋を切った種芋で苗を作るが、ムカゴそのものを土に埋めておくと、種と同じ働きをして、そこから山の芋の芽が出るのだという。 野生の植物は子孫を絶やさないように、色々な方法を編み出しているのであろう。 今が旬のむかご飯は、皮を剝かずに塩茹でし、その茹で汁でご飯を炊くと、ムカゴのホクホクとした食感が残って美味しく仕上がり、サクラエビと野菜とのかき揚げや、塩茹したものは酒のつまみに最高だという。 今宵の夕食は彼女が炊いてくれた初めて味わう「ムカゴ飯」、出汁をとった後の「いりこ」がそのまま入った煮付けものもと良く合い、初秋の山里の味を堪能したのであった。 当時、オストメイト専用の濃厚クランベリージュースを共同開発していた関係で、金沢で開かれた公益社団法人日本オストミー協会の総会に参加したことがあった。その帰路、同僚と「ちらっと、ヒガシマル(醤油)の工場を見ていこうか」ということになり、兵庫県竜野市に向かったことがあったのだが、工場の近くの丘一帯が「童謡の小径」という8基の童謡の歌碑がある龍野公園になっていることを知り、散策してみた。 竜野市出身の作詞家・三木露風の赤とんぼ、里の秋、夕焼け小焼、七つの子、ちいさい秋みつけた、みかんの花咲く丘、月の砂漠、叱られて、などの歌碑の前に立つと童謡のメロディが深まる秋の丘に静かに流れ、出張の疲れも癒されたことを思い出す。 ムカゴは「蔓の葉の付け根辺りにつく肉芽」、そして、赤とんぼは「小籠(こかご)」だと、これからは、間違う事はない筈だが、ムカゴが自らの命を繋いでいくのに十分なエキスを蓄えた上で、余力となったエキスが命の雫となって蔓の葉の付け根に宿る肉芽に生まれ変わるという「ムカゴ」を「零余子」と名付けたのは、一体、誰なのであろうか。
by c-bridge
| 2019-09-24 16:42
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