東南海地震などで普段の暮しが遮断されると一番困るモノに断水や停電などがあるが、3、4日の遮断ならば、幾箱かのペットボトルの備蓄で飲み水や煮炊きを間に合わせる事は出来るが、三度の食事を考えただけでも、賞味期限がある食料品の備蓄はなかなか難しい。
しかし、そうとばかり言っていてはおれず、数年前から出来る事から準備を始めているのだが、どう見ても、「鬼に笑われる」程度のことしかできていないのが実情である。
初めに準備したものは停電時の対応であるが、日が暮れると部屋が真っ暗になり固定電話も使えなくなる。暗闇で足元の安全を確保するために単1電池4本装着のランタンを買ったが、居間に最低限の明るさを確保するには充分な明かり取りである。
居間はこれで良いとしてベッドルームや二階の部屋に損傷が無いか?家周りに何か危険が及ぶような事が無いか?などを確かめなくてはならなくなるが、雨天にも使える防水対応の懐中電灯(Spark Guardlan)は350m先まで照射が届く。
通常は電源コードで尋ね人や特殊詐欺のなどの連絡が入るのだが災害時に停電となっても常時装着している電池で電波が届く蒲郡市の災害ラジオや携帯ラジオは役立ちそうではあるが電源の入らないテレビは只の箱、もっぱら、災害情報や子供たちとの安否確認はスマホに頼ることになってしまう。しかし、これもバッテリーの状況次第、蓄電と充電が出来るポータブル電源(JVCケンウッド)を購入、スマホの充電不足の愁いは無くなった。
次に、間違いなく食事の支度が大幅に制限されることへの対応である。
都市ガスの配管が断裂すると煮炊きが出来なくなり電気釜も使えなくなるが、幸いにも、鹿島の家はガス配管の敷設地域から外れているために台所はプロパンンガス、数年前にガスボンベを固定していた金具と鎖を新品に取り換えたが、外置のボンベとガス台をつなぐ配管が地震に耐えさえしていれば、電池式のガス台で炊飯やみそ汁などの煮炊きが出来る。
万が一、配管等に不具合が生じてガス台が使えなくなるような状態であれば、電源も電池も不要な岩谷のカセットガスコンロがあり、カセットガスを切らさない限り、炊飯や煮炊きが可能となる。
次は冬場の寒さ対策である。
冬場の東南海地震で停電となった場合にはエアコンが使えなくなり、寒がりの妻は暖房無しでは寒中の冷え込みには耐えられない。
去年12月初めに同じく岩谷の「カセットガスストーブ・デカ暖」を購入した。上記のカセットコンロと同じく圧電点火方式なので 電池も電源コードも不要、カセットガスを装着すれば、暖を取ることが出来る。
災害が起こり避難所に避難しなければならない状況になったとしても、我が家では、即対応が難しい。鹿島の家で雨露を凌ぎながら妻と何とか生き延びなければならない。
常備薬などが不足することが心配だが、もう少し飲料水を買い増しなければならないと考えているが、簡単に煮炊きできる保存食を備蓄するなどして、災害時の何日かを乗り越えなければならない。
鬼に笑われないようにしたいものだが、高齢者が準備出来るのはこれくらいが限度である。